若白髪の原因とは?【メカニズムが分かる】20代以下の中学生や高校生も仕組みは同じ

若白髪の原因白髪
白髪
こんな人におすすめのページ!!
  • いつのまにか、白髪が生えているのに気付き不安になっている人
  • 自分の体の事なので、黒髪から白くなるメカニズムに興味がある人
  • 遺伝だからしょうがないと思いつつも、他の可能性を調べている人
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若白髪の原因は加齢による白髪と違いはあるか

自分に白髪がない時は他人事ですが、いざ生えてくると原因やメカニズムについて調べ始める人は多いと思います。

白髪は男女とも30代半ばくらいから気になりだす人が多いため、10代20代で生えている場合は若白髪となります。

若白髪と白髪の違い

白髪の増えやすさのみ

加齢で増えやすくなる理由は、下記です。

  • 抗酸化酵素が作られる量が減る
  • 成長ホルモンの分泌量が減少
  • 女性ホルモンのエストロゲンが低下
  • 17型コラーゲンの減少

>>30代で白髪が急に増える原因とは?【ショック】

これらは、髪色を作る細胞が正常に働くためのサポートをしています。

つまり

加齢で30代を過ぎてから髪色を作るサポート役が減ってしまうため、白髪が増えやすくなります。

若白髪も加齢による白髪も、メカニズム自体は一緒です。

白髪のメカニズム

毛根の構造や細胞の動きがわかる断面図

髪に色がつくまでの工程
  1. 毛包幹細胞(もうほうかんさいぼう)から色素幹細胞へ、TGF-βシグナルが伝達
  2. 色素幹細胞が自身のクローンと、メラノブラストに分化
  3. メラノブラストが色素細胞(メラノサイト)に分化
  4. 色素細胞が髪色となるメラニンを生成
  5. 毛母細胞にメラニンが渡り、色のついた髪を生成

この工程のどこかに不具合がおき、毛母細胞にメラニンが届かない状態のまま作られた髪の毛が白髪となります。

これが、白髪が生えてくるメカニズムです。

不具合によっては、正常に戻すことができれば黒髪に戻る事もあります。

>>白髪を黒髪に戻すことは可能?【シャンプーの真実】

具体的にどういった不具合により、白髪になってしまうのか解説します。

17型コラーゲンが不足

17型コラーゲンは、以下の働きをしています。

17型コラーゲンの働き
  • 毛包幹細胞からTGF-βシグナルを出させる
  • 毛包幹細胞をバルジ領域に繋ぎとめる

※バルジ領域は毛包の浅めの位置にあり、上にある画像で位置を確認できます。

TGF-βとは細胞の働きをコントロールしている、分泌性シグナルタンパク質の一種です。

メラニンを作る根源の色素幹細胞は、毛包幹細胞から出るTGF-βシグナルによって機能しています。

そのため、17型コラーゲンが不足してTGF-βシグナルが伝達されなくなると、色素幹細胞の働きが停止して白髪になってしまうという訳です。

17型コラーゲンを欠損するマウスでは、毛包幹細胞におけるTGF−βの発現が早期から失われ、隣接して存在する色素幹細胞におけるTGF-βシグナルが入らなくなるために色素幹細胞を維持できなくなり若白髪になる

出典元:国立大学法人東京医科歯科大学 難治疾患研究所-毛包幹細胞が色素幹細胞を維持する仕組みを解明

また、毛包幹細胞はバルジ領域から離れてしまうと、毛母細胞に分化しなくなり髪が作られなくなってしまいます。

離れた後は角化細胞(表皮の中にある細胞)となり、肌のターンオーバーによって近いうちに外に剥がれ落ちます。

そのため、17型コラーゲンが不足して白髪になった場合、その髪の寿命はわずかです。

つまり

17型コラーゲンが不足すると白髪になったり、脱毛が起こります。

色素幹細胞が働かなくなり消滅する

メラニンを作る根源の色素幹細胞が消滅してしまった場合、その白髪を黒く戻すことはできません。

色素幹細胞は自身のコピーであるクローンを自ら作る事で、数を維持しているからです。

一度でも数が0になってしまうと現在の医学では復活させる事ができず、その毛根では二度とメラニンが作られなくなります。

色素幹細胞の働き
多分化能
メラノブラストに分化
自己複製能
色素幹細胞(自身のクローン)に分化

幹細胞の寿命は約1~2週間ほどと短いです。

そのため、何らかの理由で正常に働かなくなると、自己複製能で増やすことなく寿命をむかえ減っていきます。

MITF遺伝子が減少

MITF遺伝子という名前は「Microphthalmia associated Transcription Factor」の略で、色素細胞の中に存在します。

MITF遺伝子の働き
  • 色素細胞にメラニンを作るように指示
  • メラニンを作るために必要な生成酵素を、活性化させる

年齢を重ねる毎に、色素細胞で発現するMITF遺伝子の数が減っていく事がわかっています。

数が減っていくと働きが弱まり、色素細胞がメラニンを作らなくなることで白髪になります。

MITF遺伝子の発現を増やせる物
  • コレウスホルスコリ根エキス
  • ウメ果汁
  • ポップエキス

これらによって、MITF遺伝子の発現数を増やせることが分かっています。

メラニンが出来る過程に不具合

髪色となるメラニンは「ユーメラニン」と「フェオメラニン」の2種類があり、色素細胞(メラノサイト)で作られます。

メラニンができる過程

メラニンができる過程
  1. MITF遺伝子が指令を出し、色素細胞がメラニンを作り始める
  2. MITF遺伝子と銅(ミネラル)により、チロシナーゼ(メラニン生成酵素)が活性
  3. チロシン(アミノ酸)がチロシナーゼに酸化され、ドーパに変化
  4. ドーパがチロシナーゼに酸化され、ドーパキノンに変化
  5. ドーパキノンから2種類のメラニンにルートが分岐

ユーメラニンが出来る過程

ユーメラニンが出来る過程

  1. ドーパキノンがロイコドーパクロム→ドーパクロムへ時間経過で変化
  2. ドーパクロムが酵素であるTRP2(DCT)の作用を受けるとDHICA、受けないとDHIに変化
  3. DHICAとDHIが酵素であるTRP1の作用を受けてユーメラニンが完成

フェオメラニンが出来る過程

フェオメラニンが出来る過程

  1. ドーパキノンとシスティンが反応する事でシスティニルドーパへ変化
  2. システィニルドーパが時間経過でフェオメラニンが完成

これらの工程のどこかに不具合が起き、メラニンが作られない事で白髪になります。

若白髪の原因

どんな事が原因で、白髪になるメカニズムが起きてしまうのか解説します。

また、抜くと増えると言う噂もありますが、増加する原因にはなりません。

>>白髪を抜くと増える?【はげる未来】

ストレス

ストレスを受けた時、体内で下記のような事が起きています。

ストレスの影響
  • 活性酸素が増加
  • ノルアドレナリン(神経伝達物質)が放出

活性酸素が増加するとメラニンを作る細胞が酸化ダメージを受け、正常に働かなくなったり劣化していきます。

また、ノルアドレナリンの影響を受けると、色素幹細胞が自分のクローンを作るよりもメラノブラストに分化する事を優先してしまいます。

その結果、一時的にメラニンを作る量は増えますが、色素幹細胞の数が減ってしまうことで白髪の原因になります。

紫外線

頭皮に紫外線を浴びると、活性酸素が増えてしまいます。

紫外線から頭皮を守るために髪が生えていますが、薄毛の場所や分け目の部分などがあるため隙間を0にする事はできません。

分け目の白髪

分け目に白髪が生えやすいのは、紫外線によるものと推測できます。

>>白髪が生える場所ごとの原因とは?

栄養不足

細胞がメラニンを作るため、とくに重要となるのが下記の栄養素です。

メラニンを作るために重要な栄養
  • チロシン
  • 抗酸化物質
  • ヨード(ヨウ素)
  • ビタミンC

それぞれの働きや理由などは、下記のページで解説しています。

>>黒髪を維持するために必要な栄養素

血流が悪い

食事から吸収された栄養は、血液に乗ってメラニンを作っている細胞に届けられます。

そのため、栄養を十分とっていても血流が悪いと、細胞へスムーズに渡す事ができなくなります。

血流が悪くなる原因は、主に下記の5つです。

血流が悪くなる原因
  • 筋肉のコリ
  • 筋肉量が少ない
  • 運動不足
  • 体温が低い
  • 病気

睡眠の質が悪い

睡眠時にメラトニンと呼ばれるホルモンが分泌されます。

メラトニンには強力な抗酸化作用があるため、睡眠の質が悪いとメラニンを作る細胞が酸化ダメージを受けやすいです。

また、疲労がとれないことでストレスが溜まり、白髪の原因となります

セルフカラー

ヘアカラーの薬剤には、細胞に酸化ダメージを与えてしまう過酸化水素水が含まれています。

セルフカラーが白髪の原因になる理由
  • 頭皮に薬剤が多くついてしまう
  • 市販のカラー剤は、過酸化水素水が残りやすい

自分で染める場合だと過酸化水素水の酸化ダメージを受けやすいため、白髪の原因になってしまうという事です。

遺伝

白髪へのなりやすさは遺伝の影響が大きいとされ、白髪と関係のある遺伝子は見つかっています。

白髪に関係がある遺伝子
  • IRF4遺伝子
  • Mitf遺伝子
  • Bcl-2遺伝子

しかし、子供に遺伝してどれだけの影響が出るかなど、詳しい事はまだ分かっていません。

また、白髪の原因として上げてはいますが、遺伝に関しては考えなくて良いと思っています。

原因として考えなくて良い理由
  • 親の白髪の原因が、遺伝子によるものか証明できない
  • 自分の白髪を遺伝によるものと仮定しても、諦めることしかできない

>>白髪の遺伝とは?【もう考えなくていい】

喫煙

タバコを吸う事が白髪の原因になる理由は、下記のようなものがあります。

タバコで白髪になる理由
  • 抗酸化作用のあるビタミンを大量消費
  • 血管を収縮して、血流が悪くなる
  • 血液に乗って運ばれる酸素が減る

禁煙時にストレスが増えますが、長期的に見ると喫煙をしている方が白髪が増える確率は高いと思います。

飲酒

肝臓がアルコールを分解するときに、大量に活性酸素が増えてしまいます。

活性酸素が増えてしまう状況
  • アルコール度数が高い
  • アルコールに弱い人(分解が苦手)

そのため、酔えば酔うほど酸化ダメージが増える事で、白髪になりやすいという事になります。

中学生や高校生は特に見つけた後が大事

中学生や高校生は抗酸化酵素が多く作られるため、基本的に白髪にはなりづらいです。

しかし、なりづらいだけであって、白髪になる原因の条件が整えば増える事も十分ありえます。

大事なのは白髪を見つけた後です。

もし色素幹細胞が正常に働いていない事が原因だった場合、時間の経過と共に消滅してしまう可能性が高くなります。

一度でも消滅してしまうと、その毛根から生える髪は永遠に白髪になります。

そのため、白髪を見つけたらすぐに対策した方が良いです。

白髪対策

まとめ

白髪とは、毛母細胞にメラニンが届かない状態のまま作られた髪の毛の事です。

白髪の原因は複数あり、自分で完全に特定することは不可能です。

そのため「これさえすれば良い」といった白髪対策はなく、すべての原因の可能性を考える必要があります。

20代以下の中学生や高校生で若白髪を見つけた場合、放置してしまうと一生そのままになる可能性が上がるため早めに行動した方が良いです。

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