- 日本人で地毛がアッシュの人は、どんな特徴があるのか知りたい人
- 美容師さんに「地毛がアッシュで珍しい」と言われたけど、今いちピンとこない人
- 自分の地毛が数少ない割合の「アッシュ系だったら良かったのに」と考えた事がある人
地毛がアッシュの人
日本では珍しい地毛がアッシュの人について、興味がある人は多いと思います。
ネットやSNSで検索してみると「美容師さんに、地毛がアッシュで珍しいと言われた」という人などが複数存在します。
地毛の色を決めているのは、髪色を作る細胞によって作られる2種類のメラニンです。
- ユーメラニン
- メラニン量が多い:黒
- メラニン量が少ない:茶褐色(こげ茶)
- フェオメラニン
- メラニン量が多い:赤色
- メラニン量が少ない:黄色
この2種類のバランスや量が人それぞれ異なることで、地毛色の違いが生まれます。
日本人の大半は、メラニン2種類とも多い黒髪です。
これを踏まえ、地毛がアッシュの人について解説します。
アッシュグレーは居ない
アッシュ(ash)は日本語で「灰」、グレー(gray)は「灰色」を意味します。
通常アッシュとグレーに違いはありませんが、髪色になると話が変わります。
- くすんだ色
- 青みのある色
- うっすら灰色に見えるような色
- 透明感のある色
このように髪色のアッシュは少しあいまいで、人によってイメージする色が異なる色です。
髪色ではグレーが灰色、アッシュは「グレーっぽい色」「くすんだ色」というイメージになります。
例えばアッシュグレーという髪色がありますが、これは「グレー(灰色)」を「くすませた(アッシュ)」色です。
髪色を決めるメラニン2種類の量やバランスを、どう組み合わせてもグレーにはならない
そのため、通常であればアッシュグレーやシルバーグレーなど、誰が見ても灰色という地毛は存在しません。
しかし、光具合によって銀やグレーに見える地毛や、銀髪になる病気などは存在します。
下記で詳しく解説しています。
存在するのはアッシュブラウン
くすんだ茶色であるアッシュブラウンであれば、生まれつきの地毛として存在します。
通常の茶髪との違いは「赤み」の有無で、髪色から赤みが無くなると色がくすんで見えるようになります。
画像とは違い、実際はもっと分かりづらい事の方が多いです。
ヘアカラーで染める時も、赤みを消す事でアッシュ系の色を表現しています。
上でも解説しましたが、髪色の赤みはフェオメラニンによって決まります。
地毛がアッシュの場合、日本では珍しいフェオメラニンが少ない人
メラニン量が少ない分、黒髪の人よりも髪が細い傾向にあります。
グレーっぽく見える時がある理由
グレーっぽい黒髪の人や、時々そう見える場合があります。
そもそも色とは、物体が反射した光です。
反射する光の量が多いほど、色が明るく見えます。
黒髪がグレーっぽく見える場合、髪が反射する光の量が多いという事です。
- 強い光があたっている時
- 髪の水分量が少ない時
水は光をとても反射するように思えて、実はあまりしません。
そのため、髪に限らず物体が水に濡れると、光の反射量が減ることで暗く見えるようになります。
雨が降っている時の道路をイメージすると分かりやすいです。
髪が光を多く反射する状態のとき、黒髪でもグレーっぽく見える
ツヤ感の少ないマットワックス(クレイワックス)などを付けている時も、髪がグレーっぽく見える事があります。
日本人では割合が少なく珍しい
日本にどのくらい地毛がアッシュの人が居るのか、詳しく調査したデータなどは存在しません。
ただ、間接的に参考になりそうなデータがあります。
「ブラック校則をなくそう!プロジェクト」の校則に関するインターネット調査のアンケートです。
茶髪:約9%
金髪:約1%
出典元:2018年3月8日、記者会見を行いました〜アンケート調査結果と配布資料 – 「ブラック校則をなくそう!」プロジェクト
このアンケートには「その他の色」という項目もあり、茶髪と答えた人よりやや少なかったようです。
日本で地毛がアッシュだと思っている人の割合は、とても少なく珍しいと言える

アッシュアンダーとは
ブリーチ(脱色)した後の髪色を、アンダートーンやアンダーカラーと言います。
地毛のフェオメラニン量の違いにより、大きく赤系と黄系に分けるのが一般的です。
その中で、基本的にアッシュアンダーという名前が使われる事はありません。
アッシュアンダーは、パーソナルカラーの影響で作られた言葉だと推測
パーソナルカラーとは、肌や髪色などを基にその人に合う色を診断するというものです。
その中でイエローアンダートーンとブルーアンダートーンという言葉が出てきます。
これらの影響で地毛色にアンダーという言葉をつけ、アッシュアンダーという言葉が作られたのだと推測しています。
グーグル検索してもあまりヒットしなかったため、おそらくアッシュアンダーと言っている人は少ないです。
地毛がアッシュのパーソナルカラー
ネット検索してみるとパーソナルカラー診断ができるサイトが多く存在します。
しかし、どの日本語サイトにも、髪色選択に「アッシュ」はありません。
また、あいまいな表現が多く、サイトによって異なっている部分も多いです。
アッシュの人は「【A】陽に当たるとやわらかなブラウン。」
上記はパーソナルカラー診断と検索した時、一番上に表示されたサイトです。
髪色から赤みがなくなると「やわらかい印象」になるため、アッシュの選択肢は【A】になります。
また、パーソナルカラーとはいろんな要素を総合的に診断することで結果を導くものです。
髪色だけで似合う色がわかる訳ではないので、注意が必要です。
実はアッシュ系かもしれない
上でも解説しましたが、アッシュという髪色は「あいまい」です。
そのため、ヘアカラーでアッシュ系に染めた人を見ても、感想が異なる事が度々あります。
- 「どこがアッシュなのか分からない」
- 「アッシュと言われてみればそうかも」
- 「きれいなアッシュ」
見る人によってアッシュと呼ばれるような、微妙なパターンの人も潜んでいる可能性がある
地毛がアッシュの特徴であるフェオメラニンの量が少ないかは、ブリーチすると分かりやすいです。
ユーメラニン色素(黒~茶褐色)から脱色していくため、色を抜いたあとの髪色の変化で判断できます。
- フェオメラニンが多い
- 赤みのある茶色や、オレンジになりやすい
- フェオメラニンが少ない
- すぐに黄色や金髪になりやすい
ブリーチしても赤みが出ることがあまりない人は、気付いていないだけで地毛がアッシュの可能性があります。
美容師さんに言われて初めて地毛がアッシュだと知った人も居るようです。
まとめ
ネットやSNSで検索してみると、日本人でも地毛がアッシュの人は存在します
アッシュの特徴は「赤みがない」事のため、日本では珍しいフェオメラニンが少ない地毛の人です。
アッシュはあいまいな色なので、自分の地毛がアッシュだと気付いていないパターンもあると思います。
ブリーチやヘアカラーしても赤みが出る事が少ない人は、地毛がアッシュかもしれません。