整髪料の種類や違い
自分に合った整髪料を探すため、とりあえず種類や特徴などを調べている人は多いと思います。
整髪料とは髪や頭皮用の化粧品の事で、使用目的は下記の4つです。
スタイリング剤とも呼ばれ、種類によって特徴や適した髪型が変わってきます。
また、ツヤ感やキープ力の高い整髪料は油分が多く、洗い落とすのに苦労する場合があります。
落とし方については下記で詳しく解説しています。
それでは、整髪料の種類や使い方を解説していきます。
ヘアワックス
髪に束感や動きをつけたい時に使用する、メンズに人気の整髪料です。
ヘアワックスは種類がとても豊富で、大きく3つのタイプに分ける事ができます。
これら以外にも、他の整髪料と混ぜ合わせて作られるタイプもあります。
整髪料のことをワックスと呼ぶ人もいるくらい、昔から人気がある定番スタイリング剤です。
2023年の定番人気ヘアワックス
人気美容室「LIPPS(リップス)」から発売されているヘアワックスです。
このシリーズは全部で9種類もあるため、セット力や質感の好みによって選びやすいです。
9種類すべてAmazonヘアワックス売れ筋ランキングで上位にランクインしており、2023年の定番ワックスと言えます。※2023年7月
ヘアワックスの使い方
- 適量を取り、透明になるまで指の間や手の平全体で伸ばす
- 生え際を避け、髪全体の中間から毛先にかけてワックスを馴染ませる
- 全体に付け終わったら、生え際も含めて細かくスタイリングして仕上げる
1回で使う量を少なくし、数回に分けて行うと馴染みやすくキープ力が高くなります。
また、詳しい使い方は下記の動画が参考になります。
ワックスの種類や理想の髪型でも変わるため、まずはいろんなやり方を試してみる事をおすすめします。
ヘアスプレー
男性女性問わず人気があり、スタイリングの仕上げとして使われる事が多いです。
ヘアスプレーには下記のような種類があります。
ハードタイプのスプレーは、付けすぎたり固まった後に触ることで白い粉がふきやすいので注意が必要です。
2023年の定番人気ヘアスプレー
ケープ史上最強のキープ力がある、ハードタイプのヘアスプレーです。
キープ力が高いスプレーによくある「パリパリに固まってしまう」を、できるだけ防ぐよう設計されています。
低価格で「さすがケープ」といった、コストパフォーマンスに優れた商品です。
ヘアスプレーの使い方
- スプレーをよく振る
- ドライヤーのように、髪から20cm以上離して動かしながらスプレーする
- 髪に白い粉が付いた場合、指でつまんで毛先の方へ伸ばす
ジェル
ツヤ感がありパリパリに固まる、キープ力が高い整髪料です。
ジェルは「水分が飛んだ時に固まる」という性質があり、つける髪の水分量で仕上がりが異なります。
ワックスと混ぜて固まる時間を伸ばし、スタイリングしやすくしたジェルワックスなども売られています。
また、完全に乾いてからパリパリをほぐしたり、クシでとかすと白い粉が出やすいです。
2023年の定番人気ヘアジェル
伸びがよくて使いやすく、量に対して低価格なコスパにすぐれたヘアジェルです。
ナチュラル成分(天然素材)で構成されており、髪のケア効果とベタつきの少ない仕上がりになります。
男性女性どちらにも人気で、アマゾンのヘアジェル売れ筋ランキングで1位を獲得しています。※2023年7月
ジェルの使い方
- ハードな仕上がりにしたい人は髪を乾かし、ソフトに仕上げたい人は半乾き程度にする
- 適量のジェルを手に取り、髪全体の中間から毛先にかけてなじませる
- 少しづつジェルを足しながらセットする
グリース&ポマード
ツヤ感と束感が出やすく、ジェルのように固まらないのが特徴です。
キープ力の幅が広く、弱い物はワックスなどと混ぜて調整する事もできます。
油性と水溶性の2種類があります。
現在は洗い落としやすい水溶性が主流で、油性はネットで探さないと見つけられないくらい少ないです。
グリースと水溶性ポマードは成分がほぼ一緒なので、同じ種類として扱われる事が多いです。
2023年の定番人気グリース&ポマード
2021年にスタイリング剤で人気の「ナカノ」から発売されたグリースです。
ナカノと言えばファイバーワックスが有名ですが、こちらのグリースにもファイバーが配合されています。
セット力弱めでツヤ感のあるウェットな髪質に仕上がるため、とくにパーマをかけている人に向いています。
アマゾンのヘアワックス・ポマードの売れ筋ランキングで、グリースだけに絞った場合はトップでした。※2023年7月
グリース&ポマードの使い方
- 手に取り、指の間や手の平全体に伸ばす
- 髪全体の、中間から毛先につける
- 細かくスタイリングする
パウダー
パウダーとは粉を含んだ整髪料の事で、ツヤのないナチュラルな質感になるのが特徴です。
パウダーワックスは、ドライワックスに比べると固さがありません。
表現が難しいですが「風が強い日の夕方」のような髪質になります。
2023年の定番人気パウダー
カラーシャンプーをはじめ、美容業界で有名な「シュワルツコフ」から発売されているスタイリングパウダーです。
ニオイがなくナチュラルなマット感のある仕上がりになるため、「整髪料つけてる感」を出したくない人におすすめです。
整髪料禁止の学校や仕事場でも、セットの仕方次第ではバレないかと思います。
パウダーワックスの使い方
- 手の平の上に適量のパウダーを出す
- 髪に馴染ませながらスタイリングする
ヘアフォーム(ムース)
泡状で水分量が多く、乾きながら固まっていくのが特徴です。
「ムース」は資生堂の登録商標のため、他のメーカーの場合は「フォーム」という名前で売られています。
パーマを強調させるような使われ方が多く、下記のような種類があります。
2023年の定番人気ヘアフォーム(ムース)
傷んだ髪のケラチンタンパクを補い、自然な弾力やツヤ感のある髪質に仕上がります。
ベタつきや重さがないため、使いやすいのが特徴です。
パーマスタイルで、自然なツヤ感を出したい人におすすめです。
ヘアフォーム(ムース)の使い方
ポンプ式はプッシュするだけで良いですが、スプレーのような缶タイプは振ってから使用します。
- 泡を、手の平で軽く伸ばす
- 髪全体の中央から毛先に揉みこむようにして馴染ませる
ヘアオイル
ヘアアレンジではなく、髪質をウェットやツヤのある質感にするために使用するのが特徴です。
ヘアフォーム(ムース)よりもツヤ感は強いです。
ヘアオイルは、下記の3種類に分かれています。
植物性油と動物性油は、ヘアケアや頭皮ケアとして使われます。
2つを比べると動物性油の方が少し重めで、どちらもスタイリングにはあまり向いていません。
朝のヘアセットで使用する場合には、鉱物性油の方がツヤ感などを表現しやすく向いています。
2023年の定番人気ヘアオイル
植物由来成分を98%以上使用した、肌にも使えるヘアオイルです。
ウェットな仕上がりになりますがベタつきにくく、使いやすくて人気があります。
ヘアオイルの使い方
付けた後にドライヤーをするかで、用途が変わります。
種類によって、アイロンやコテ前に付けるタイプの物もあります。
こういったタイプではないのに先につけてしまうと、形が作りづらく何回もコテを使う羽目になるため注意が必要です。
また、付けすぎるとベタベタしやすいため、少量を小分けにして付けたほうが失敗が少ないです。
ヘアバーム
ヘアバームとは油脂の事で「常温の時に固体のヘアオイル」をイメージするのが分かりやすいと思います。
固体と言っても、ワックスとクリームの中間くらいの固さです。
手の平に取って伸ばすと、体温で溶けてヘアオイルのようなテクスチャになります。
セット力やキープ力は少なく、質感やヘアケア重視のスタイリング剤です。
天然由来の原料のみで作られている物が多いため、肌にも使用できるのがメリットになります。
2023年の定番人気ヘアバーム
ヘアバームのパイオニア的な立ち位置で、この商品によって「ヘアバーム」の知名度が一気に上昇したと思います。
弱めの濡れ感ある仕上がりで、束間も出すことができます。
天然素材を厳選して作られているため、髪だけでなく肌や唇にも使用可能です。
ヘアバームの使い方
- 手の平に乗せ、透明になるまで伸ばす
- 中間から毛先にかけて、揉み込むように付ける
- 手に残ったヘアバームは、ハンドクリームとして手の甲などにも馴染ませる
ヘアクリーム
セット力は弱く、髪をキレイに見せるために使われるのが特徴です。
ヘアケアとして使うこともでき、保湿力が高いです。
乾燥して髪がパサついてしてしまう人や、ツヤ感をあまり出したくないという人に向いています。
2023年の定番人気ヘアクリーム
さらりとした質感で、ナチュラルなスタイリングにしたい人に向いています。
ヘアクリームなのにキープ力が高く、とても人気があります。
ヘアクリームの使い方
- ヘアケアの場合
- タオルドライの後に中間から毛先に馴染ませ、コームでとかしてからドライヤーで乾かす
- スタイリングの場合
- 付けすぎないように、少量づつ手に取ってやさしく馴染ませる
ヘアミスト・ヘアウォーター
ガスによって噴射するヘアスプレーとは異なり、ヘアミストは霧吹きの容量で噴射されます。
使用目的はさまざまで、タイプによって特徴が異なります。
これらのタイプが複合されている商品もあります。
2023年の定番人気ヘアミスト・ヘアウォーター
毛を柔らかくし、スタイリングしやすい状態にすることが可能です。
保湿成分で髪をコーティングするため、ヘアアイロンをする前につけると熱ダメージを抑えることができます。
オーガニックで低刺激なため、敏感肌の人でも使用できるよう設計されています。
ヘアミストの使い方
- 香り付け
- スタイリングが終わった後に、髪から離して直接つける
- 寝癖直し
- 先にブラシやクシでとかしてから付け、手やブラシを使って髪型を整える
- ヘアケア
- 風呂上がりのタオルドライ後、頭全体にプッシュして軽く揉みこんでからドライヤーで乾かす
ヘアグロス
ツヤ感のみを追加できるのが特徴で、キープ力やセット力はほとんどありません。
そのため、単体で使うというよりかは、他の整髪料と一緒に使う事が多いです。
2023年の定番人気ヘアグロス
ツヤ感強めのウェットな質感に仕上がります。
アイロン後やスタイリングの仕上げに、ウェット感をプラスしたい人におすすめです。
ヘアグロスの使い方
アイロンやコテ、他の整髪料でスタイリングしたあとに使用します。
- 手の平に広げる
- 髪型を調整しながら、やさしく揉むように馴染ませる
カラースタイリング剤
整髪料にカラー染料が含まれている物で、1日だけ染めることが出来ます。
カラートリートメントとは異なり、黒髪からでも好きな色に変えられるのが特徴です。
脱色作用などはないため、ヘアカラーのように髪が痛むことはほとんどありません。
1日染めと呼ばれることもあり、シャンプーで染料を落とす事ができます。
2023年の定番人気のカラースタイリング剤
ヘアワックスに染料を混ぜた商品で、スタイリングしながら簡単に髪色を変えることができます。
カラースプレーなどによくある「テカテカ感」も強くなく、派手な髪色でも違和感なく仕上げることが可能です。
髪の長さにもよりますが、容量が多いため1個で複数回使用できます。
カラースタイリング剤の使い方
ヘアカラーワックスの場合
- 手の平に適量を取り出し、軽く伸ばす(普通のワックスのように強くこすらない)
- 髪の表面に乗せるよう、ポンポンとタッピングするよう全体に付ける
- 全体的に髪色が変わってきたらスタイリングして髪形を整える
ヘアカラースプレーの場合は、いつものスタリングした後に仕上げとして全体に塗布して馴染ませる
メンズやレディースの髪型に合うスタイリング剤
整髪料と髪型には相性があります。
それぞれの髪型に適した整髪料を紹介します。
メンズや短髪向き
- ヘアワックス
- ヘアスプレー
- ジェル
- グリース&ポマード
メンズや短髪の場合、束感を出しやすい整髪料と相性が良いです。
そのため、キープ力やアレンジ力が高いスタイリング剤がおすすめになります。
東京都内・近郊で主に店舗展開している人気美容室「LIPPS」から発売されているヘアワックスです。
このワックスのシリーズは9種類あり、どれもAmazonヘアワックス・ポマード売れ筋ランキングで上位にランクインしています。
その中でもマットハードは特に人気があり、ツヤ感少なめでナチュラルな髪形に仕上がります。
セット力が高いため束感も出しやすく、メンズ向けのどんな髪形でも使いやすい万能ワックスです。
レディースや長髪向き
- ヘアフォーム(ムース)
- ヘアオイル
- ヘアバーム
- ヘアクリーム
- ヘアミスト
- ヘアグロス
- ヘアスプレー
髪の毛は、生えてからの時間に比例して傷みが増えます。
死滅細胞と言って、ダメージを受けても肌の傷のように細胞が治してくれないからです。
そのせいでレディースや長髪の男性などは、毛先に行くほどハリやコシがなくなっていきます。
そのため、質感重視の整髪料が適しています。
パサつきやすい毛先をカバーし、まとまったツヤ感のある髪質に近づけてくれます。
天然素材で肌にも使えるため、手に残った場合はハンドクリームとして使用できます。
中学生や高校生男子向き
- ツヤ感が少ない
- ニオイが少ない
- キープ力が強い
- 値段が安い
中学生や高校生は「整髪料禁止」「がっつり付けていると先生に注意を受ける」学校もあるかと思います。
「スタイリング剤を付けてる感」を減らしつつ、運動などしても崩れないキープ力が必要です。
キープ力が高くツヤ感は少なめで、数少ない無香料タイプのヘアワックスになります。
値段も安く、学生でも普段使いできるコストパフォーマンスです。
40才の髪と宣伝してはいますが、スタイリング剤をつけている感を出したくない学生にも適しています。
50代60代の薄毛男性向き
- 薄毛部分をカバーできる
- ボリューム感を出しやすい
- ツヤ無し(マット系やクレイ系など)
どうしても加齢によって、髪が細くなったり毛量が減ってしまいます。
50代60代ではボリューム感が気になりやすく、薄毛の進行度も人それぞれ大きく差が出てしまう年齢です。
そのため、「ボリューム感を出したい人向け」と「薄毛を隠したい人向け」の整髪料を紹介します。
ボリューム感を出したい人
基本的にボリューム感を出したい場合には、ツヤ感のない整髪料がおすすめです。
髪が濡れた時をイメージすると分かると思いますが、ツヤが多いウェット状態の髪は薄毛が目立ちやすいからです。
「40才からの」と宣伝しているだけあって、ツヤ感の少ないヘアワックスです。
固めすぎず、根元からふんわり立ち上げてボリューム感を出したい人に向いています。
数少ない無香料タイプなので、使う人と場面を選びません。
※人気で売り切れの場合、アマゾンでは違うページで複数セットになって販売されている事があります。
薄毛を隠したい人向け
薄毛が進行して、地肌が見えやすくなっている人には薄毛隠し用スタイリング剤がおすすめです。
黒い粉末を地肌や髪につけることで、薄毛を隠すことができます。
ヘアセットはもちろん、薄毛をできるだけ目立たないようにするヘアスプレーです。
黒い粉末が髪1本1本に付着し、太くコーティングすることで本物のようなボリューム感を再現します。
まとめ
整髪料は大きく分けると12種類あり、それぞれを混ぜ合わせて作られた商品もあります。
また、同じ種類の中でもキープ力や質感は異なるため、選ぶ時は口コミなどで使用感を調べた方が安全です。
整髪料は「もう少し〇〇だったら」という事があるため、そういった時などに参考にしてみてください。