髪を洗わないメリットとは?【やらない自分を正当化】毎日洗わないとどうなるのか解説

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こんな人におすすめのページ!!
  • シャワーがめんどくさくて、洗わない自分を正当化したい人
  • お風呂に入らず寝ようとしたら、罪悪感にかられ洗わないとどうなるのか調べている人
  • 毎日洗わない方が良いというのを耳にし、どういったメリットがあるのか知りたい人
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髪を洗わないメリット

お風呂がめんどくさくなり、そのまま寝てしまおうか迷った経験がある人は多いと思います。

自分を正当化しようと、髪を洗わないメリットを探している人もいるのではないでしょうか。

まず最初に、このページの「髪を洗わない」は、何1つ手入れしない状態を指します。

湯シャンとは違うため、間違えないように注意してください。

そして、髪を洗わないメリットは、金銭面と時間です。

メリット
  • 洗髪に掛かる時間が浮く
  • シャワーのガス代と水道代を節約
  • シャンプーやトリートメント代の節約

それぞれ解説します。

1年間で約61時間ほど浮く

髪を洗わなければ、掛かる手間や時間を他のことにあてられます。

洗髪時間は人それぞれ違うため、メリットとなる浮く時間もバラバラです。

おそらく、1回の洗髪平均は10分ほどではないかと思います。

みんなのお風呂に掛かる時間や過ごし方は、マイボイス株式会社のアンケート調査が参考になります。

お風呂に関する調査(第6回)/アンケートデータベース(MyEL)

10分と仮定すると、メリットとなる浮く時間は下記が目安です。

髪を洗わないメリットの浮く平均時間
1日
約10分
1週間
約70分
1年間
約50.8時間(3650分)

シャワーのガス代と水道代を節約

髪を洗わなければ、水道代やシャワーから温かいお湯を出すためのガス代を節約できます。

40度のシャワーを1分間出し続けた場合、約5.8円掛かるそうです。

シャワー1分間のガス代 約5.8円

元の水の温度を15℃、都市ガスの燃焼量を11,000kcal/㎥、都市ガスのガス単価を171円/1㎥(平成25年版 ガス事業便覧 13Aのガス料金平均単価より)として計算。

出典元:シャワーのガス代ってどれくらい?お風呂で快適節約法! | 電力・ガス比較サイト エネチェンジ

また、温度を1度下げるごとに0.23円安くなるようです。

洗髪時のシャワーの温度は36度~39度が良いとされているため、中間の38度と定義します。

38度で10分間洗髪を行った場合、シャワーのガス代は約53円掛かる事になります。

さらに追加されるのが水道代です。

環境によりますがシャワー10分の水量は「約100リットル」、1リットルは「約0.2円」です。

つまり

髪を洗わない場合、シャワーのガスと水道代「約73円」を節約できます。

シャンプーやトリートメント代を節約

髪を洗わなければ、使用するシャンプーやトリートメント代を節約できます。

シャンプーは「ショートで1プッシュ」「ロングで2プッシュ」が一般的な使用量目安です。

ボトルで違いはありますが、1プッシュは大体3ml前後になります。

300ml1000円のシャンプーの場合
1プッシュ(ショートヘア)
約10円
2プッシュ(ロングヘア)
約20円

サロン専売品などの高いシャンプーを使っている人は、メリットの節約できる金額は増えます。

また、これにコンディショナーやトリートメント代も追加されます。

コンディショナー代はシャンプーと同程度で、トリートメント代は定義が難しいです。

値段や種類による使用量の幅がとても広く、あえて定義するならシャンプー代の2~3倍ほどです。

【まとめ】浮く時間と節約できる料金

  • 38度のシャワーで10分間洗髪
  • 300ml1000円のシャンプーとコンディショナーを1プッシュ使用

この定義で計算すると、1回髪を洗わない場合のメリットは下記になります。

髪を洗わないメリットまとめ
浮く時間
約10分
節約料金
約93円

ちなみに1年間毎日髪を洗わない場合、「約61時間」「33945円」浮きます。

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髪を洗わないとどうなる?デメリット

時間や金銭面はメリットになりますが、頭髪にはデメリットしかありません。

毎日シャンプーしていた人が、髪を洗わないとどうなるのか解説していきます。

洗い方は下記で解説しています。

>>正しい髪の洗い方とは?【下向き上向き問題】

ベタベタする

頭皮の毛穴から常に分泌されている「皮脂」が、洗わない事で増え続けてベタベタするようになります。

適量であれば頭皮や髪の表面を膜のように覆い、保湿効果や外部ダメージを軽減する働きがあります。

しかし、皮脂はベタベタしやすい飽和脂肪酸などから出来ているため、増えるほどベタつくという事です。

皮脂の成分や分泌量は人によって異なり、下記などが影響を与えています。

皮脂の成分や分泌量に影響を与えるもの
  • 体質
  • 食べ物
  • 年齢
  • 性別
  • ストレス

もともと皮脂の分泌量が多い人は、1日洗わないだけでも目視で分かるくらいベタベタになってしまいます。

臭くなる

頭皮や髪が臭くなる場合、考えられる原因物質は複数存在します。

しかし、どの原因物質だとしても根源となるのは「皮脂」と「汗」です。

皮脂や汗を長時間放置したり皮膚常在細菌がエサとして分解し、ニオイの原因物質が増えてしまいます。

ニオイの原因物質
  • 脂肪酸
  • 過酸化脂質
  • ジアセチル(おやじ臭)
  • ノネナール(加齢臭)

>>湯シャンが臭いと言われる理由とは?【ニオイ消し対策】

通常「皮脂」「汗」「皮膚常在細菌」などは髪を洗うときに減るため、毎日洗わないと増え続けて臭くなります。

フケが増える

頭皮は内側から新しい皮膚が押し上げられ、約1か月間隔で生まれ変わっています。

これをターンオーバーと呼び、押し出される古い皮膚(角質)がフケです。

頭皮の状態がよくてもフケ自体は必ず出ていますが、小さくて目立ちません。

洗わないと皮脂やほこりなどの汚れと混ざる事で、ベタベタして目視できる大きなフケとなります。

また、皮膚常在菌も増えて頭皮の刺激になり、ターンオーバーが乱れることでフケ自体も増えます。

かゆくなる

フケが増えた時にセットでおこる症状として「頭皮のかゆみ」があります。

髪を洗わない事で起こりやすい、かゆみの原因は下記の2つです。

かゆみの疾患
  • 脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
  • 紅色汗疹(赤いあせも)

脂漏性皮膚炎はフケが増える原因と同様、マラセチア(皮膚常在菌)が増殖して炎症が起こる事でかゆくなります。

皮脂を栄養源とするマラセチアが皮膚で増殖すること自体が、皮膚の炎症を引き起こすと考えられています。

出典元:脂漏性皮膚炎の症状・治療法【症例画像】-ヒフノコトサイト-田辺三菱製薬

もう1つの紅色汗疹は、汗を排出する汗腺がつまる事が原因です。

ほこりなどの汚れや、皮脂を長時間放置するとできる過酸化脂質(固まった油)が頭皮にある汗腺を詰まらせます。

そうすると、汗が皮膚内部にたまってしまい、刺激されることで頭皮がかゆくなります。

抜け毛が増えて【はげる】は賛否

髪を洗わないとフケが増えて毛穴を詰まらせることがあり、塞いでいるフケを角栓と呼びます。

この角栓で毛穴が塞がれている状態が、抜け毛やハゲることに繋がるのかは賛否が分かれています。

はげる派の意見
  • 毛包に皮脂が溜まり、髪を作っている細胞に悪影響を与える
  • 菌が増えて炎症が起こる事で、抜け毛が増える
はげない派の意見
  • 髪を洗っていないホームレスや部族に、薄毛が多いという事実がない
  • 毛穴が詰まる事と薄毛を直接結びつける科学的根拠がない

炎症によって抜け毛が増える事は実際にあり、かゆみを起こす脂漏性皮膚炎は脱毛症と呼ばれる事があります。

そのため、脂漏性皮膚炎になりえるのなら「髪を洗わないとハゲる」は間違いではないと思います。

また、ホームレスに薄毛が少ないというのはイメージであって、実際どうなのか検証は難しいです。

理由
  • 全く洗っていないのか不明
  • 帽子を被っていたり、髪が長いせいでフサフサに見えている可能性

また、体を生涯洗わないとされる「ヒンバ族」という部族が居ます。

画像検索すると赤土を塗り込んだドレッドヘアの方々の写真がヒットし、確かにハゲている人は見つかりません。

ただ、遺伝や環境が大きく異なるため、これを参考に日本人に「洗わなくてもハゲない」とは言えないと思います。

結論

髪を洗わないことで脂漏性皮膚炎になる人は、ハゲる可能性がある

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毎日洗わない方がいい人は居ない

頭髪の事を考えれば、毎日洗わない方が良いという人は居ません。

日常生活の中で、ほこりや大気の汚れが頭髪に付かない事はないため毎日洗い落とすべきです。

洗った方が良い根拠となる論文

アジア人を対象に、シャンプー頻度が頭髪にどのような影響を与えるのかを研究した論文があります。

疫学研究と治療研究として2つの実験を同時に行い、適切なシャンプー頻度を調べたようです。

内容
疫学研究
いつも通りの洗髪をした人達の、回数の違いによる客観的および主観的評価
治療研究
決められた頻度で洗髪した人達の、回数の違いによる客観的および主観的評価

Two different studies led to the same conclusion: higher wash frequency is both beneficial and more preferred to lower wash frequency among the Asian populations studied. Concerns related to “overcleaning” were unfounded both objectively and subjectively.

【Google翻訳】2つの異なる研究が同じ結論を導きました:研究されたアジアの集団の間で、より高い洗浄頻度は有益であり、より低い洗浄頻度よりも好ましいです。「オーバークリーニング」に関連する懸念は、客観的にも主観的にも根拠がありませんでした。

出典元:The Impact of Shampoo Wash Frequency on Scalp and Hair Conditions – PubMed

疫学研究では週5~6回の洗髪、治療研究では毎日洗ったほうが良いという結果になったようです。

そのため、基本的に毎日シャンプーする事をおすすめします。

女性など皮脂が少ない人でも最低湯シャンはすべき

「毎日洗わない方がいい」と言っている人は、おそらく「シャンプーで」という主語を省いています。

これは頭髪の保湿や保護をしている「皮脂」を、シャンプーで落としすぎて乾燥してしまう可能性があるからです。

頭皮が乾燥すると
  • パサパサしたフケが増える
  • かゆくなる
  • 炎症が起きて抜け毛が増える

皮脂量は人それぞれ異なりますが、女性の場合は加齢によって皮脂分泌量が低下していきます。

Sebum production in male skin is always higher and stays stable with increasing age, whereas sebum production in women progressively decreases over lifetime.

【Google翻訳】男性の皮膚の皮脂産生は常に高く、年齢が上がるにつれて安定したままですが、女性の皮脂産生は生涯にわたって徐々に減少します。

出典元:Skin physiology in men and women: in vivo evaluation of 300 people including TEWL, SC hydration, sebum content and skin surface pH-PubMed

これは20~74歳の男女300人の皮膚を調べた研究論文です。

高齢の女性などの皮脂量が少ない人の場合、シャンプーを使わない日を設けるのも良いと思います。

しかし、最低限その日に付着したほこりや大気の汚れは落とすべきなので、湯シャンはした方が良いです。

>>湯シャンの効果とは?【期待しすぎ禁物】

サラサラではなく髪がまとまる理由

髪を洗わなかった次の日、しっとりとまとまりやすい状態になる事があります。

これは洗わなかった事により、頭髪の皮脂量が増えたからです。

皮脂の油分などは髪表面にも行き渡っているため、増える事で髪がしっとりまとまりやすくなります。

しかし、洗わなかった事で汚れも多い状態のため、ニオイなどが気になります。

しっとりとサラサラは逆の言葉

髪の状態を「しっとりサラサラ」と表現する人が居ますが、それは間違いです。

サラサラは、辞書には下記のような意味が書かれています。

物に湿り気や粘り気がなく、乾いた感じのするさま。「さらさら(と)した髪」

出典元:さらさらとは – Weblio辞書

髪に油分や水気が多い状態が「しっとり」のため、サラサラとは反対の言葉です。

髪を洗わないと皮脂(油分)が増えるため、サラサラではなくしっとりします。

しかし、髪がしっとりまとまるとしても汚れが多い状態のため、やはり最低でも湯シャンはすべきです。

まとめ

髪を洗わないと、約10分余裕ができ約93円節約できるメリットがあります。

しかし、頭髪にとってはデメリットしかありません。

洗わなかった次の日、皮脂が増える事でしっとりまとまりイイ感じになる事もあります。

しかし、汚れが多くニオイも気になるため、最低でも湯シャン派すべきです。

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