くせ毛を抑える正しい髪の乾かし方
くせ毛や天パがコンプレックスで、自分に適した乾かし方を調べている人は多いと思います。
縮毛矯正やストレートパーマを除き、くせ毛を抑えるために自分で出来る事は下記の2つです。
髪の水分バランスが悪い時に、くせ毛がひどくなります。
そのため、くせ毛や天パの人にとって、髪の乾かし方はとても重要です。
また、これらを意識して乾かさないと、髪がハネたりセットがうまくいかない原因にもなります。
ドライヤーなしより早い乾かしが必要
髪は濡れている時に柔らかくなり、乾く時に形を維持する性質があります。
ドライヤーなしでは乾くまで時間が掛かってしまい、髪を思った形にキープさせる事ができません。
また、自然乾燥すると、CMC(細胞膜複合体)が損傷してクセ毛がひどくなる可能性があります。
くせ毛は髪の水分量が不均一になると悪化するため、CMCはとても重要です。
ドライヤーなしで自然乾燥させた場合だけ、CMCが損傷したという研究データがあります。
Cell membrane complex was damaged only in the naturally dried group without hair dryer.
【Google翻訳】細胞膜複合体は、ヘアドライヤーなしで自然乾燥したグループでのみ損傷を受けました。
出典元:Hair shaft damage from heat and drying time of hair dryer-PubMed
これは、ドライヤーを当てる距離や自然乾燥させた場合の、髪の損傷を調べた論文です。
自然乾燥させるとCMC(細胞膜複合体)が損傷してしまうため、ドライヤーによる早い乾かしが必要という事になります。
また、乾かすときの温度は高ければ高いほど髪のダメージになるため、ドライヤーは「温度が低く風量が強いもの」が理想です。
おすすめのドライヤーは「SALONIAスピーディーイオン ドライヤー」になります。
ドライヤーの一般的な温度は100〜120℃ですが、SALONIAのは80℃~103℃(切り替え)と温度が低いです。
そして、大風量2.3㎥/minによって素早く髪を乾かせるよう設計されています。
くせ毛を抑える正しい髪の乾かし方を、順番に解説していきます。
乾かす前の洗い方については下記で解説しています。
タオルで水気を取る
髪が多く濡れているほど、ドライヤーよりもタオルの方が乾かす効率が良いです。
早く乾かすためには、拭き取れる限界までタオルで先に水気を取ります。
サラサラにするにはトリートメント
タオルで水気をとったら、中間から毛先にかけて洗い流さないトリートメントをつけます。
付けるメリットは下記の3つです。
揉みこむようにつけると、効率よく成分を付着させることができます。
また、くせ毛や天パの人は、保湿力が高いオイルタイプかミルクタイプがおすすめです。
また、髪に静電気が起きやすい人は、保湿することでパチッという音やフワフワ浮いたりする不快感が軽減できます。
目の粗いクシでコーミング
洗い流さないトリートメントを全体につけたら、コーミングします。
濡れている髪はキューティクルの隙間が開いているため、やさしく扱う必要があります。
そのため、できるだけ負荷が掛からないよう、粗目のコーム(くし)を使用すべきです。
下記がコーミングするメリットになります。
くせ毛や天パをまっすぐ伸ばしながらドライヤー
コーミングが終わったら、ドライヤーの強温風で乾かしていきます。
上でも解説しましたが、髪は乾く時に形を維持する性質があります。
そのため、ドライヤーを持っていない手の使い方も重要です。
風の通り道を作ることで、乾かしづらい根元を素早く乾かすことができます。
ドライヤーの使い方は15cm以上離す
髪が高温になるほどダメージが大きくなります。
下記の論文を参考にすると、髪からドライヤーを離す距離は15cm以上が目安です。
Although using a hair dryer causes more surface damage than natural drying, using a hair dryer at a distance of 15 cm with continuous motion causes less damage than drying hair naturally.
【Google翻訳】ヘアドライヤーを使用すると、自然乾燥よりも表面の損傷が大きくなりますが、15 cmの距離で連続動作でヘアドライヤーを使用すると、自然乾燥よりも損傷が少なくなります。
出典元:Hair shaft damage from heat and drying time of hair dryer-PubMed
これは、ドライヤーを当てる距離や自然乾燥させた場合の、髪の損傷を調べた研究結果です。
室温20度で15cm離してドライヤーをあてた場合、髪周囲の温度は47度だったようです。
また、同じ場所に温風をあて続けると、高温になって髪のダメージも大きくなります。
そのため、温風を分散させるためにドライヤーを振るという使い方が、ダメージを抑えるために有効です。
前髪から順番に乾かす
乾かす順番は、前髪からです。
他の場所へ当てている風により、意図しない状態で乾いてクセがついてしまうのを防ぐためです。
しっかりセットしたい場合は、弱温風の方がやりやすいと思います。
乾かす目安は、8割程度(少し湿っている)です。
また、前髪は汗の影響をうけやすいため、暑い時は温風をあてたあとすぐに冷風をあてる事をおすすめします。
ショートの男性の乾かす順番
前髪を乾かしたあとは、髪の長さによって乾かしていく順番が異なります。
「ショートヘア」と言っても、男性と女性ではイメージする長さが違います。
そのため、男性と女性に分けて解説しますが、メンズでもロングヘアの場合はレディースを参考にしてください。
シンプルに上から下という順番で乾かしていきます。
ドライヤーは、基本的に毛流れに沿うように風をあてます。
トップにボリュームを出したい場合、反対の手で根元を立ち上げるようにして乾かすと効果的です。
メンズの場合は乾きやすいためオーバードライに注意し、8割(少し湿っている)を目安に乾かします。
ボブなどの女性の乾かす順番
メンズと乾かす順番が異なるのは、下半分を乾かす時に上半分を持ち上げる必要があるからです。
上半分をくせ毛を伸ばしたり整えながら乾かしても、持ち上げてしまうと変なクセがついてしまいます。
そのため、ボブのような上半分が下半分を隠すような長さの場合は、この順番が最適です。
風の通り道を作って乾かさないと、先に毛先が乾ききってしまいパサつく原因になります。
基本的に毛流れに沿うように根元から毛先にむけ、ドライヤーの風をあてます。
乾かす目安は、8割(少し湿っている)です。
洗い流さないトリートメントを追加
全体的に8割ほど乾かしたら、再び洗い流さないトリートメントを追加します。
この時のトリートメントは、スタイリング剤のようにヘアセットしながらつけます。
くせ毛が目立つ部分やハネてしまっている部分に、集中的につけると効果的です。
はねないように弱温風でヘアセット
洗い流さないトリートメントをつけたら、弱温風で仕上げに入ります。
くせ毛や天パの人は、とくに伸ばしながら乾かす重要なタイミングです。
ここは乾かす事よりスタイリングを優先し、出来上がったら冷風へ進みます。
冷風でツヤ出しとボリュームを抑える
髪の温度が下がると、髪外側でフタとして機能しているキューティクルの隙間が引き締まります。
そのため、冷風を最後に当てることで水分を髪内部に閉じ込め、ツヤを出してボリュームを抑えられます。
また、他にも期待できるのが、髪や頭皮の乾き残しを防止する効果です。
濡れている場所に冷風を当てると、乾いた髪より冷えるため乾き残した部分が分かりやすくなります。
まとめ
「髪が乾くときに形を維持する性質」を利用して乾かせば、ある程度くせ毛を抑えることは可能です。
ドライヤーを持っていない手で、まっすぐ伸ばしながら乾かす事をおすすめします。
また、髪の水分量が不均一のときはクセが強くなるため、保湿も重要です。
くせ毛や天パで悩んでいる人は、洗い流さないトリートメントをおすすめします。
仕上げに冷風をする事も重要です。
キューティクルの隙間を閉じさせ、ツヤのあるサラサラヘアに仕上げることができるからです。