髪の毛を早く伸ばすマッサージ
とにかく髪を早く伸ばしたい時、何をするかで頭皮マッサージを思いつく人が多いと思います。
そこで、あらためて効果的なやり方を探しているのではないでしょうか。
まずは、髪が成長する仕組みや、本当に頭皮マッサージで髪が伸びるのかを解説していきます。
頭皮マッサージで髪が伸びるのか
髪の毛は毛包という場所で細胞によって作られ、押し上げられるように伸びています。
伸びる速さは遺伝などによって個人差があり、その人の限界速度よりも早くする方法はありません。
細胞が正常に髪を生成するためには、血液によって運ばれてくる栄養や酸素が必要です。
血流が悪いと髪をスムーズに作れなくなり、細くなったり伸びるスピードが遅くなってしまいます。
血液は心臓や筋肉の動きを利用することで流れており、これらが正常に動いていない場合に血流が悪くなります。
あくまで、改善して本来の速さに戻る可能性があるというだけで、頭皮マッサージに髪を早く伸ばす効果はありません。
早く伸ばしたいのであれば、伸びるのが遅くなってしまう原因すべてを改善していく必要があります。
頭皮マッサージの効果を調べた研究論文
頭皮マッサージが、髪や頭皮に与える影響について研究した論文があるので紹介します。
頭皮マッサージ機を頭の片側だけに毎日4分間あて、していない側との差を観察するという内容です。
髪の長さを測定し、頭皮マッサージ後の成長率を調べるという項目もあります。
対象は25〜46歳の健康な日本人男性9人で、計24週間(6か月)かけて行われました。
The scalp massage area showed no significant change in the hair growth rate throughout the study period (Fig 4). However, the scalp massage area showed a significant increase in hair thickness at 24 weeks compared with the initiation point (0.085 ± 0.003 mm vs 0.092 ± 0.001 mm) and significant decrease in hair count at 12 weeks (163.889 ± 7.237/cm2 vs 155.500 ± 5.607/cm2) (Figs 2 and and33).
【Google翻訳】頭皮マッサージエリアでは、研究期間を通じて発毛率に有意な変化は見られませんでした(図4)。しかし、頭皮マッサージ領域は、開始点と比較して24週間で毛髪の厚さが大幅に増加し(0.085±0.003 mm vs0.092±0.001mm)、12週間で毛髪数が大幅に減少しました(163.889±7.237 / cm2 vs155.500± 5.607 / cm2)(図2および33)。
出典元:Standardized Scalp Massage Results in Increased Hair Thickness by Inducing Stretching Forces to Dermal Papilla Cells in the Subcutaneous Tissue
ここでいう発毛率は、髪の成長速度の事を指します。
「マッサージした部分」と「しなかった部分」の成長速度に、有意な差は見られなかったようです。
また、毛髪数が減ったのは、マッサージの刺激による一時的な脱毛ではないかと推測されています。
他にも、ヘアサイクルや脱毛に関する遺伝子発現に、良い変化が起きたようです。
研究に参加した人数はとても少ないですが、こういった結果があります。
ただ、髪が成長する環境を整える効果はありそうなので、毎日行うべきではあります。
基本的な頭皮マッサージのやり方
頭皮マッサージのやり方は、花王株式会社が紹介している方法をおすすめします。
マッサージによる血流量変化の臨床データを基にしているため、信憑性が高いです。
ポイントとしては、「押す」「しっかりこする」「もむ」の組み合わせが効果的なようです。
しっかりこする時は、滑りを良くしてから行うという注意書きがあります。
また、ほぐしている筋肉の特徴を知っておくと、凝りの原因が分かるので紹介します。
この3つの筋肉の中心である頭頂部は、帽状腱膜という薄い膜で覆われているだけです。
筋肉ではないためポンプのような働きはせず、血流が悪くなりやすい場所と言えます。
また、頭皮マッサージで皮膚が動かしづらい人は、かなり硬くなっている証拠です。
そのため、マッサージを習慣化させることをおすすめします。
シャンプーや育毛剤の併用が効果的
頭皮マッサージは、シャンプー時や育毛剤をつけている時に行うのが効果的です。
理由として下記があげられます。
毛穴の汚れなどは、髪を作る毛包幹細胞や毛母細胞の働きを妨げてしまう原因です。
また、育毛剤は細胞が正常に髪を作れるよう、環境を整えることが期待できます。
髪を伸ばしたい人のヘアローションがキャッチコピーの「ヘアアクセルレーターEX」がおすすめです。
髪の成長をサポートする有効成分が8つも含まれています。
ヘアアクセルレーターは複数種類があり、その違いなどについては下記で解説しています。
頭皮マッサージだけでは不十分な理由
血液は全身に流れていますが、スタート地点は心臓です。
- 心臓の左心室と左心房
- 頭
- 心臓の右心房と左心房
髪の毛の細胞には上記のような順番で血液が流れています。
そのため、頭皮に血液をスムーズに送りたい場合、流れる道すべてを正常に保たなければいけません。
首や肩コリなども、頭皮の血流状態に関わっているという事です。
首や肩コリを改善してくれる磁気ネックレス
磁気ネックレスとは、身に着けているだけで筋肉のコリをほぐして血流改善してくれる家庭用永久磁石磁気治療器です。
メカニズムは完全に解明されていないものの、コリ改善効果を示す臨床データが数多く存在します。
そのため、厚生労働省にも効果が認められており、基準を満たしていれば「コリ改善効果がある」と商品に表記できます。
おすすめは「ピップ マグネループMAX 200ミリテスラ」です。
磁力(ミリステラ)が高いほど効果があるとされており、定められている基準上限の200mTあります。
ただ、人によっては、磁力が強いと頭痛などを起こす事があるそうなので注意が必要です。
デスクワークや睡眠時などに身に着けておくだけで、首や肩コリの改善・予防効果が期待できます。
とにかく髪を早く伸ばしたい場合
髪が伸びるのが遅くなっている原因は、血流以外にもたくさんあります。
とにかく髪を早く伸ばしたいのであれば、他の原因にもアプローチする必要があります。
亜鉛など食べ物の栄養素も大切
マッサージで血流がよくなったとしても、そもそも細胞へ運ばれる栄養素が不足していたら意味がありません。
そのため、とにかく早く髪を伸ばしたい場合、食べ物で必要な栄養素をとる必要があります。
栄養をしっかり取って血流をよくする事が、髪を速く伸ばす事に繋がります。
簡単なツボ押し
ツボを押したりマッサージすると、関係する筋肉や器官などにも刺激が伝わるとされています。
筋肉をほぐす事に繋がり、血流を改善することも期待できます。
頭皮や首周辺にあるツボは、マッサージをやりながら刺激すると効果的です。
1日で髪を5センチ伸ばす方法など、中学生は嘘に注意
日本皮膚科学会とアメリカ皮膚科学会によると、1日で髪が伸びる速さは平均約0.4mmです。
筋肉が凝っているからといって、マッサージしても1日5センチ伸びるようになったりはしません。
とにかく早く髪を伸ばしたい時は、非現実的なことを求めがちです。
世界一早く伸びているとされる人でも、髪の伸びる速さは1日0.9cmです。
>>【世界1位】髪が伸びるのが早すぎる人はスピリチュアルな速さ
一週間後の変化は人それぞれ
あくまで髪を早く伸ばす方法というのは遅くなっている原因を改善することです。
1日の伸びる限界速度は遺伝などによって個人差があり、それより早くする方法はありません。
伸びるのが遅くなっている度合いや原因は、人それぞれ異なります。
まとめ
血流が悪いと細胞がスムーズに髪を作れなくなり、伸びるのが遅くなってしまいます。
マッサージで改善できれば、今より髪を早く伸ばせる(本来の速さに戻せる)可能性があります。
そのため、筋肉が凝っていなかったり、とくに異常がない場合はマッサージしても効果はありません。
血液は心臓から流れているため、首や肩の筋肉を正常に保つことも大切です。