【カラーシャンプーの使い方】紫、シルバー、ピンクなど全部共通
カラーシャンプーの使い方を、ネットで調べていて思う事は「人によって言っている事が違う」ではないでしょうか。
いろんなサイトや動画を見てみると、美容師さん同士でもやり方の説明が違うことが多いです。
どの方法が正しいか知るためには「それを行う理由」をはっきりさせる事が重要だと思います。
そのあたりも含めながら、1から10まで詳しく解説していきます。
カラーシャンプー自体の効果を詳しく知りたい場合は、下記のページで解説しています。
【カラーシャンプーを買う】選び方
カラーシャンプーはメーカーや色の種類によって特徴が異なり、選ぶ時のポイントは以下の3つです。
- 髪色に適しているか
- 染まりやすさ
- 洗浄力の強さ
それぞれ解説していきます。
【色の選び方】髪色に適しているか
色を選ぶ時は、ヘアカラーしたあとの髪色に近いものを選ぶのが基本です。
全種類の色がある訳ではないため、近い色がない場合には邪魔な色を抑えることができる物を選びます。
白系の髪色が良い例で、カラーシャンプーの白シャンプーは存在しないため邪魔な黄ばみを抑える紫シャンプーを使用します。
染まりやすさ
染まりやすさは、そのカラーシャンプーのレビューを参考にするしかありません。
成分表を見てもカラー染料の細かい配合量まではわからないからです。
デメリットはありますが、染まりやすいと評判のものを優先して選んだ方が良いと思います。
染める効果が高い分には、使用料を減らすなどの調整ができるからです。
使いやすさ
カラーシャンプーを使う時、下記のデメリットがあります。
こういったデメリットが嫌な人には、「rasicaシースルーグロスシャンプー」がおすすめです。
色のついたグロスで髪をコーティングし、色落ちを軽減しながらツヤのある髪を目指します。
髪を染める訳ではないため、お風呂や手が汚れることなく普段使いもできます。
- COOLタイプ
- 青みのある寒色系に染めている人向け(アッシュ系など)
- WARMタイプ
- 赤みのある暖色系に染めている人向け(茶系など)
下記はガールズハッピースタイルという番組で、カラーグロスシャンプーが紹介された動画です。
洗浄力の強さ
洗浄力は、カラーシャンプーに含まれる界面活性剤(洗浄成分)の種類によって異なります。
染料が含まれている分、泡立ちをよくするために高級アルコール系の界面活性剤が含まれていることが多いです。
界面活性剤の種類は多く、その中でも特に洗浄力が強いのが高級アルコール系になります。
シャンプー剤には複数種類の界面活性剤が含まれているのが基本です。
そして、シャンプーなどの化粧品は、含有量が多い成分から順に成分表を書く決まりがあります。
そのため、高級アルコール系界面活性剤が成分表の上に書かれているほど、洗浄力が強い傾向にあります。
高級アルコール系以外の界面活性剤は「アミノ酸系」「両性界面活性剤」などで、比べると洗浄力は弱いです。
そのため、高級アルコール系が書かれている順番が遅いほど洗浄力が弱くなり、強い物のメリットとデメリットが逆転します。
カラーシャンプーはヘアカラーを長持ちさせる目的で使うため、できるだけ洗浄力は弱い物がおすすめです。
【ブラッシングをする】泡立ちが悪い人は必ず行う
カラーシャンプーで髪を洗う前に行うブラッシングの目的は、汚れを浮かす事です。
汚れを落としやすくする事で洗髪効率があがり、シャンプーの泡立ちがよくなります。
ブラッシングは頭皮マッサージも兼ねているため、頭皮にやさしいパドルブラシの使用を推奨します。
おすすめは、「【アヴェダ】パドルブラシ」です。
ブラシ部分の根元に空気穴があり、圧をかけると空気が抜けてクッション性が高いのが特徴です。
1983年に本国で発売されてから、今なお大人気のロングセラー商品になります。
【シャワーのお湯の温度を調整】適温は36度
ヘアカラーの色落ちを抑える事も大切なため、出来るだけ低い温度が適しています。
お湯の温度が高いほどキューティクルの隙間が開き、色落ちしやすくなってしまうからです。
しかし、温度が低すぎると余分な皮脂汚れが落とせなくなります。
頭皮を保湿している皮脂(油分)にも融点(個体から液体に変わる温度)があり、温度によって落としやすさが変わるからです。
- お湯の温度35度以下
- 皮脂が落しづらくなり必要以上に残りやすくなる
- お湯の温度40度以上
- 皮脂を取りすぎて頭皮が乾燥しやすくなる
【すすぐ】カラーシャンプーの前に髪を濡らすべきか
カラーシャンプーをつける前に髪を濡らさない事を推奨している人がいますが、必ず濡らすべきです。
含まれている界面活性剤(洗浄成分)は、水と空気を加える事によって泡立つためです。
カラーシャンプーは泡立てた状態を目安に、成分の配合量などを計算して作られています。
泡立つことで髪全体にバランスよく染料がいきわたり、色ムラの少ない仕上がりになります。
【普通のシャンプー】整髪料をつけていたり泡立ちが悪い人のみ
整髪料をつけている人は、ここで必ず普通のシャンプーで先に洗い流すべきです。
油分が髪に残っている状態でカラーシャンプーをすると、色ムラの原因になってしまいます。
整髪料の油分をすすぎだけで落とすのは難しいため、通常のシャンプーをするという事です。
また、カラーシャンプーのみで行ってみて全然泡立たなかった人も、ここで普通のシャンプーをした方が良いです。
泡立たないというのは、界面活性剤で落とせる汚れの許容範囲を超えていることを意味します。
そのため、カラーシャンプーだけで泡立たない人は、1日の皮脂の分泌量や汚れる量が多い可能性が高いです。
整髪料がついている状態と同じように、色ムラの原因になってしまいます。
【カラーシャンプーを使用する】量は通常の2~4倍
カラーシャンプーをつけるまえに、髪から軽く水気をとります。
垂れて目に入ったりするのを防ぐためです。
手で軽く泡立ててから、髪の毛全体につけていきます。
カラーシャンプーの場合はケチらず、通常のシャンプー剤の2~4倍ほどの量を使用する事をおすすめします。
カラー染料を配合している分、通常のシャンプーに含まれている成分が少ないからです。
髪の長い人の場合は、毛先や色落ちが進んでいる場所から順につけていきます。
髪全体につけたら、通常のシャンプーのように頭皮もしっかり洗っていきます。
ここで頭皮を洗っておかないと、ここから先は時間の経過と共に泡立ちが減っていってしまうからです。
【泡立てた状態で放置】泡立て方のコツ
カラーシャンプーを髪の毛全体で泡立て、その状態のまま放置します。
この時に泡立たない人は、やり方ではなく理由を知ることの方が重要です。
カラーシャンプーに含まれている界面活性剤(洗浄成分)は水と空気を加える事で泡立ち、そこに混ざる油分の量に比例して泡が減っていきます。
そのため、泡立たない人はシャンプーで洗い落とすことが可能な汚れの量よりも、頭皮や髪の毛の汚れの方が多い状態といえます。
これらを踏まえて考えると、泡立てるコツは以下のようになります。
【洗い流す】放置時間の目安
カラーシャンプーを出しているメーカー公式の使い方では、放置時間は3~10分の間あたりと書かれている事が多いです。
染めるのだから長い方が良いと考える人が多いと思いますが、良い事だけではありません。
カラーシャンプーによる髪外部を染める効果は高くなりますが、元々ヘアカラーで髪内部に入れている色素は流出しやすいです。
この放置している状態と言うのは、ヘアカラーの色素を付け洗いしている状態でもあるからです。
髪が濡れると、フタの役目をしているキューティクルの隙間が開きます。
そのため、髪内部に洗浄成分が届きやすく、放置時間に比例してヘアカラーの色落ちも進んでしまいます。
カラーシャンプーをしっかり洗い流した後は、通常時と同じようにコンディショナーやトリートメントを使用します。
その後は、できるだけ早くタオルドライをしたあとに、ドライヤーで乾かしましょう。
濡れている状態はキューティクルの隙間が開いているため、早く乾かすほど色落ちを防ぐ事ができるからです。
【床と壁チェック】お風呂場の汚れは残すと大変
カラーシャンプーを使用すると、色のついた水滴が壁や床に飛び散ります。
洗浄成分も一緒に含まれていることもあり、使い終わった後すぐであればシャワーで簡単に落とす事が可能です。
しかし、さすがに乾いてしまうぐらい時間が経過してしまうと、落とすのに苦労する事になります。
そのため、お風呂を出る前に、汚れが残っていないか浴室を一通りチェックした方が良いです。
手や爪が染まった場合の落とし方
カラーシャンプーを使い終わった後に、爪や手が染まっている場合があります。
- 除光液
- メイク落とし
- クレンジング剤
- 歯磨き粉
時間の経過と共に落としづらくなるため、気付いたらすぐに上記の物を使用して落とす事をおすすめします。
汚れが取りづらい場合には、ティッシュやコットンに含ませて5分以上汚れに当ててから軽くこすると落ちやすいです。
カラーシャンプーはいつから使うべきか
カラーシャンプーは色落ちを減らす目的で使うものではありません。
そのため、ヘアカラーした翌日などの、色落ちしていない状態で使用するのはもったいないです。
色にもよりますが、カラーシャンプーでむやみに色をつけるとヘアカラーの邪魔をする可能性もあります。
目安は以下のようになります。
- ブリーチ2回以上の色落ちしやすい髪色
- ヘアカラーしてから3日前後
- それ以外の髪色
- ヘアカラーしてから1週間ほどたってから
また、カラーシャンプーに限らずヘアカラー後は洗うまで時間を置いた方が良いと言われますが、あれは間違いです。
カラーシャンプーの頻度
髪内部の表面付近に少しだけ色を入れているだけなので、とても落ちやすいです。
いろんな方が検証をしていますが、色持ち期間は2~3日ほどが平均だと言われています。
そのため2~3日に1回使用するのが最も効率がよく、曜日を決めておくと忘れずに行いやすいと思います。
髪質やカラーシャンプーの質によって染料の入りが弱い場合は、毎日行うなど間隔をへらして対応しましょう。
よくあるカラーシャンプーの間違った使い方
カラーシャンプーは無料ではないので、使い方を間違えるともったいないです。
ヘアカラーの邪魔をしない程度に色を補い、色落ちを緩やかに見せるのがカラーシャンプーの目的です。
カラートリートメントのように色をつけようとすると、デメリットが出てきてしまいます。
youtube動画やブログサイトで見かける、よくある間違ったカラーシャンプーの使い方について解説していきます。
普通のシャンプーに混ぜる
泡立ちが悪いからと、普通のシャンプー剤に混ぜるのは止めた方が良いです。
普通のシャンプーの洗浄成分やケア成分が入る事で、カラー染料の割合が少なくなってしまうからです。
カラーシャンプーはただでさえ色を付ける力が弱いのに、混ぜて薄めてしまうとさらに低下してしまいます。
どうしてもカラーシャンプーを薄めたいのであれば、使用する量を減らせばよいため普通のシャンプーに混ぜる必要はありません。
普通のシャンプーと順番が逆
カラーシャンプーのあとに普通のシャンプーをするのは順番が逆です。
カラーシャンプー使用後、洗い落とさなければいけない色素などは基本的にありません。
そのため、使った後に普通のシャンプーをするという事は、ただ単に色落ちを早めるだけになってしまいます。
ヘアカラーなどの場合はシャンプーで薬剤を落とす必要がありますが、カラーシャンプーでは不要という事です。
カラーシャンプーを泡立てずに髪に付ける
染める効果を高めようと、泡立てずにカラーシャンプーを髪に付ける使い方は間違っています。
カラーシャンプーは泡立てた時を目安に作られているからです。
泡立てていない原液の状態は、洗浄力が高くヘアカラーをより色落ちさせてしまいます。
また、カラーシャンプーはヘアカラーの邪魔をしない程度に色を入れる事で、色落ちを緩やかにするのが使用目的です。
カラーシャンプーの色付き具合が物足りないたいなら、カラートリートメントを使うべきです。
「エンシェールズ カラーバター」をおすすめします。
粘度が高いことで発色がよく、カラーバリエーションも豊富です。
カラーシャンプーで髪色を変えようとする
カラーシャンプーは髪に色をつける中で、1位2位を争うくらい弱いです。
ヘアカラーのように髪を染めようとすると、下記のようなデメリットがおきコスパがとても悪いです。
- 薄い色に染まる
- 2~3日で色落ち
- 髪色よりも明るくする事ができない
カラートリートメントと併用して使用
ヘアカラーの邪魔をしない程度に色を補えるのが、カラーシャンプーのメリットです。
それなのに、その上からカラートリートメントでしっかり色を付けてしまうのは単に勿体ないだけです。
併用するのではなく、状況にあわせて使い分けする事をおすすめします。
カラーシャンプー以外の、色持ちを良くする方法は下記で解説しています。
まとめ
カラーシャンプーの使い方は、いろんな人が紹介しています。
どのやり方が自分にあっているかは、その使い方の目的や理由を知ると判断できると思います。
効果を高めようと、いろんな事を犠牲にしてしまっている方法も紹介されているため注意してください。
カラーシャンプーは元々染色力が弱く、それがメリットでもあります。
もっと効果を上げてしっかり色をつけたいのであれば、カラートリートメントやカラーバターなどに変えるべきです。