カラーシャンプーとは
カラーシャンプーを使ってみようか迷っていて、とりあえずどんな物なのか調べている人は多いと思います。
カラーシャンプーとは、シャンプー剤の中にカラー染料が含まれている物のことです。
ヘアカラー後に徐々に色落ちして変化する髪色を、カラーシャンプーで補うことで長持ちさせる効果があります。
染める時にブリーチをした髪の毛に使用するのが一般的です。
詳しい使い方については以下のページで解説しています。
カラーシャンプーで染めるのは髪の外側
ヘアカラーは髪内部に新しい色素を作ることで髪の毛を染めます。
こういった事で色落ちしてしまうため、カラーシャンプーによって色を加える事で髪色を維持する効果があります。
しかし、カラーシャンプーは髪内部の表面付近に、少しだけ色を付けるだけです。
薄い色のついた透けたテープを張り付けるようなイメージです。
そのため、カラーシャンプーによって今の髪色よりも明るくするような効果はありません。
髪の毛自体が暗い色だと、表面に付けた色が見えなくなってしまうからです。
カラーシャンプーの3つの効果
カラーシャンプーを使用する目的は「好きな髪色の状態を長期間キープすること」です。
この目的を実現させているのは以下の3つの効果です。
- 色を抑える効果
- 色を付け足す効果
- 色を調整する効果
また、長持ちさせるため、ヘアカラー後はシャンプーまで時間を置いた方が良いというのは間違いです。
それぞれ詳しく解説します。
色を抑える効果
画像のような色の並びを色相環と呼び、補色と反対色の効果によって邪魔な色を抑えることができます。
- 補色
- 【無彩色に変える効果大】
- 1つの色に対して正反対にある色です。
- 反対色
- 【無彩色に変える効果小】
- 補色の隣にある色の事です。
ヘアカラーが色落ちしていくと、日本人の場合は赤みや黄ばみが主張してきてしまう事が多いです。
そういった時に、補色や反対色のカラーシャンプーを使う事で邪魔な色を無彩色(黒や白などの色味のない色)にする事ができます。
色を付け足す効果
ヘアカラーで染めた色のカラーシャンプーを使い、シンプルに付け足す効果もあります。
- トーンが明るくなってしまった
- 邪魔な色が主張してきた
色落ちしていく中で髪色が上記のような状態になった場合に、染めた時のヘアカラーに近づけることができます。
色を調整する効果
色落ちしていない状態でも、カラーシャンプーによって髪色を微調整する事ができます。
- 髪色をくすませる
- トーンダウン
イメージよりもヘアカラーの仕上がりが明るかったり、もう少しくすませたい時などに有効です。
カラーシャンプーのメリット
以下の2つがカラーシャンプーを使用する主なメリットになります。
- 自宅で手軽にヘアカラーの寿命を延ばせる
- 色を足せる物の中で一番ムラになりづらい
それぞれ解説します。
自宅で手軽にヘアカラーの寿命を延ばせる
お風呂で頭を洗う時に、ついでに行うことができる手軽さが大きなメリットです。
染める色や髪の状態によって差はありますが、使用しなかった時よりも確実に色持ちする期間は長くなります。
最低でも1週間以上は長持ちするようになると思って大丈夫です。
リタッチ前に色落ちしてしまった時に、美容室で染め直しをしてもらう手間が減ることにも繋がります。
染める物の中で一番ムラになりづらい
カラーシャンプーと同じように髪の表面に色を足せるものは他にもあり、染める効果が高い順に並べると以下のようになります。
この並びを見ると、カラーシャンプー以外のものを使った方が色を補充する力が強く、長持ちするのではと考える人もいるかと思います。
しかし、染める力が強いとムラになりやすいというデメリットがあります。
髪の外側に色をつける方法は、ダメージの差によって染まりやすさが大きく異なるからです。
髪のダメージは根元と毛先でも差があり、1本1本も均等な訳ではありません。
カラーシャンプーのデメリット
カラーシャンプーの主なデメリットは以下の2つです。
- 髪がきしみやすい
- お風呂場を汚すリスクがある
それぞれ解説します。
髪がきしみやすい
通常のシャンプーは界面活性剤(洗浄成分)が主成分で、補修や保湿成分も含ませる事で手触りや使用感を良くしています。
これらの成分を減らしてカラー染料を入れているため、使用した後などは髪がきしみやすいです。
ただでさえブリーチして傷んだ髪に使う事が多いため、流している時に指が引っかかるのはカラーシャンプーあるあるだと思います。
お風呂場を汚すリスクがある
カラーシャンプーを使用すると、壁や床などに染料の水滴が飛び散ります。
すぐであればシャワーで簡単に落とす事ができますが、時間の経過と共に頑固な汚れになってしまいます。
水を吸うスポンジやタオルなどは、とくにこういった汚れが残りやすいです。
こういったデメリットが嫌でカラーシャンプーを使いたくない人には「rasicaシースルーグロスシャンプー」がおすすめです。
色のついたグロスで髪をコーティングし、色落ちを軽減しながらツヤのある髪に仕上がります。
髪を染める訳ではないため、お風呂や手が汚れることなく普段使いもできます。
- COOLタイプ
- 青みのある寒色系に染めている人向け(アッシュ系など)
- WARMタイプ
- 赤みのある暖色系に染めている人向け(茶系など)
白髪への使用は向いていない理由
ヘアカラーの色持ちをよくするために色をつける場合と、白髪に使用する場合ではカラーシャンプーを使う目的が変わってきます。
- ヘアカラー後に使用
- 色落ちの補助をする目的
- 白髪に使用
- しっかりと色をつける目的
メリットの部分でも少し解説しましたが、カラーシャンプーの染色効果は他の物と比較するとかなり弱いです。
染める効果が弱いというのはムラになりづらいため補助としてはメリットになりますが、しっかり色を付けたい場合はデメリットになります。
カラーシャンプーを使うと髪は痛むのか
痛みません。
ヘアカラーをして痛むのは、アルカリ剤や酸化剤などが含まれているからです。
- アルカリ剤
- キューティクルを無理やり開かせる
- 酸化剤
- メラニンを分解して脱色させる
染め方や染める場所が違うため、カラーシャンプーにはこういった痛みの原因となる成分は含まれていません。
また、人によって有害なアレルギーになる可能性のあるジアミンも含まれていないため安全です。
ジアミンはヘアカラーの酸化染料に含まれていますが、カラーシャンプーは塩基性染料を使用しています。
カラーシャンプーの種類
カラーシャンプーの種類は4つの色が定番で、これらの色をベースに近い色の種類が増えている傾向があります。
紫とシルバーは色を抑える効果の目的で使用されることが多く、ピンクやブラウンは染めた色をそのまま付け足すような効果を目的に使用されます。
カラーシャンプー以外にも、色持ちをよくする方法はあります。
まとめ
カラーシャンプーとはシャンプー剤にカラー染料が含まれていて、好きなヘアカラーを長持ちさせるために使用するものです。
- 色を抑える効果
- 色を補充する効果
- 色を調整する効果
この3つの効果によって長期間の髪色キープを実現しています。