白髪を抜く店やサービス
白髪を抜いてくれる店があると聞いて、気になって調べている人は多いと思います。
抜くことについては否定的な意見が多く、白髪抜きサービスについても賛否が分かれる所です。
>>白髪を抜くメリットとデメリットとは?【決めるのはアナタ】
白髪を抜く店やサービスについて解説していきます。
店で抜いてもらうメリット
どこの店も、基本的な白髪を抜く方法は同じだと思われます。
分け目を作り1列ずつクシでとかしながら、白髪を1本1本ピンセットで抜いていく方法です。
自分で抜く場合と比較すると、下記がメリットになります。
後頭部の白髪は自分で抜くのが困難なため、処理してもらえるのはメリットです。
また、「白髪だけ」を抜くのは意外に難しく、多いと時間が掛かってしまいます。
店にもよりますが20分120本を保証している場所もあり、自分でやる場合より時間効率がはるかに良いです。
専門店や美容室のメニューにある
白髪を抜くサービスがあるのは、下記のお店です。
美容室や理容室のメニューに、白髪抜きがある店はほとんど存在しません。
多くのヘアサロンが登録している「ホットペッパービューティー」で「白髪抜き」と検索したところ13件だけヒットしました。
しかし、実際にメニューとして表記している美容室は9件だけです。
※2023年7月調査
白髪抜きがメニューにある美容室がある都道府県は下記になります。
メニューにないけど白髪抜きをしてくれたというような口コミもありました。
しかし、白髪を抜くのは否定的な意見が多いため、メニューになければ抜いてくれない店がほとんどだと思います。
料金は本数ではなく時間制
白髪1本いくらではなく、時間制です。
そのため、白髪がある程度生えてないと損かもしれません。
調べた限り、時間は1番短くても20分からでした。
ホームページに最低保証本数や目安を書いている店もあり、30分150本前後が期待できるかと思います。
タイやベトナムでも行われている
タイやベトナムなど東南アジアの一部でも、白髪抜きをしている店があります。
とくにタイでは白髪を抜く人が多く、店も珍しくないようです。
抜く方法は万国共通のようで、ピンセットで1本1本抜いてきます。
値段は1時間150バーツ(500円)前後が相場で、分け目1行3バーツ(10円)の店もあるそうです。
下記はタイのテレビ番組「AMARINTV」で、プロの白髪抜き(除去技術者)が紹介された動画です。
話しながらも、素早く白髪を1本1本ピンセットで抜いています。
いろんなタイプのピンセットを使い分けているようです。
抜き続けたらどうなるか知っておく
髪は毛包で作られており、毛根鞘(もうこんしょう)が接着剤の役割をすることで繋ぎとめています。
白髪を抜くという事は接着剤を無理やり剥がすという事なので、髪を作る毛包にダメージが入ります。
こういった事が起こるリスクがあり、毛根に良くないのは間違いありません。
1回抜いた程度で生えてこなくなる事は少ないと思いますが、抜き続ければ完全に消滅するリスクがあります。
生えていれば染めるだけで自然に見せられますが、無い物をあるように見せるには高額費用が掛かります。
こういった事を踏まえ、白髪を抜くかを一度しっかり考えるべきです。
白髪抜きのバイトや開業について
白髪を抜くのが好きで、店で働いてみたいと考える人もいるかと思います。
法律や資格の有無について解説します。
法律的に違反にならないのか
ネットで調べて見ても、今のところ保健所などから指導を受けたり摘発されたといった情報はありません。
※2021年8月調べ
また、白髪抜き店は密かに営業している訳でもなく、テレビなどのメディアで取り上げられたりもしています。
これらの事から、今のところ法律違反にはあたらないと考えるのが妥当だと思われます。
資格や営業許可の必要性
資格や営業許可については、白髪抜きが「脱毛」か「美容・理容」に定義されるかで変わってきます。
明確に定義が決まっておらず、どちらにも転がる可能性があります。
そのため、資格なしで開業やバイトをしたい場合、グレーゾーンなので注意が必要です。
それぞれに定義された場合について解説します。
脱毛に定義される場合
脱毛する際、下記があてはまる場合は医師免許が必要になります。
(1) 用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為
(2) 針先に色素を付けながら、皮膚の表面に墨等の色素を入れる行為
(3) 酸等の化学薬品を皮膚に塗布して、しわ、しみ等に対して表皮剥離を行う行為
出典元:・医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて(◆平成13年11月08日医政医発第105号)
レーザーやニードル(針)の医療用機器を使わない脱毛サロンでは、資格は必要ありません。
そのため、白髪抜きが脱毛に定義された場合、資格不要という事になります。
また、施術に国家資格が必要なければ、保健所から営業許可を取る必要もありません。
美容・理容に定義される場合
「白髪」は体毛や産毛ではなく「髪の毛」のため、美容・理容に分類される可能性が高いと推測します。
その場合、美容師法や理容師法が定める通り、国家資格が必要です。
しかし、毛を抜く行為が、美容行為なのか理容行為の範囲なのか記されてはいません。
そのため、白髪抜きサービスが、美容・理容にあたると言い切れないのが現状かと思われます。
また、美容・理容に分類される場合、開業には営業許可証が必要です。
立ち入り検査で施術環境を確認しますが、施術内容まではチャックしないようです。
まとめ
数は少ないですが、白髪を抜いてくれる店やサービスが存在します。
自分では抜けない後頭部の処理や時間短縮になる事が、店にお願いするメリットになります。
しかし、抜き続けたら、その分生えなくなる可能性があがるので注意が必要です。
開業やバイトに資格が必要かは、明確に決まっている訳ではありません。
白髪抜きが「脱毛」か「美容・理容」に定義されるかが、あいまいだからです。