20代の白髪は抜くべきか
10代20代で1本だけの白髪を見つけた場合、抜いてもいいのか迷った事がある人は多いと思います。
なんとなく抜くのは良くないと知りつつも、少しくらいという気持ちが押し寄せます。
10代20代の若白髪を抜くべきか、解説していきます。
若白髪も原因は同じ
白髪は老化現象の1つとして生えてくる事が多いです。
男性と女性で少し差がありますが、白髪は30代後半あたりから気にし始める人が多くなります。
出典元:株式会社リクルートライフスタイル ホットペッパービューティーアカデミー-白髪・グレイヘアに関する意識調査2020
そのため、10代20代で生えてきた場合は「若白髪」と言えます。
30代以降に増えやすくなる原因については、下記で解説しています。
若白髪と30代後半以降の白髪は、生えやすさが異なるだけで仕組みや原因は同じです。
髪の毛は毛包という所で、「形を作る細胞」と「メラニン(色)を作る細胞」によって生成されています。
メラニンを作る工程に不具合がおき、色がない状態で生えた髪の毛が白髪です。
ストレスや栄養不足など、白髪の原因として考えられる要因は多く存在します。
白髪の詳しい仕組みや原因については、下記で詳しく解説しています。
1本抜くと増えるは嘘
髪の毛は毛根鞘(もうこんしょう)が接着剤の役割をすることで、抜けないように繋ぎとめています。
白髪を抜くと接着剤を無理やり剥がす事になるため、毛包へのダメージは必然です。
そのため、細胞が正常に髪を作れなくなる原因になります。
ただ、ダメージが入るのは、あくまで抜いた白髪の毛包のみです。
髪1本1本の毛包は、それぞれ異なるからです。
髪は同じ毛穴から2~3本生えている事が多く、これを毛群と呼びます。
毛群でも1本1本の毛包は異なるため、抜いたとしても他の髪にダメージなどの影響はありません。
10代20代などで白髪が1本だけ見つかるのは、髪を作っている毛包や細胞が別々だからです。
抜いたら増えたと勘違いする理由
白髪は加齢と共に生えやすくなるため、徐々に増えていくのが一般的です。
白髪を抜く場合、所々に1本ずつ生えているような少ない状態の時だと思います。
その状態は加齢による白髪の生え始めの可能性があり、抜かなかったとしても白髪が増えやすい時期です。
そのため、とくに20代後半や30代前半では、白髪を抜いたら増えると勘違いしやすいです。
また、白髪を抜くと脳内で分泌されるホルモンにより、楽しいと感じる事があります。
白髪が増える時期に「抜く癖」がついてしまうと、ハゲる原因になるため注意が必要です。
治す事ができない白髪になる可能性
白髪の状態によっては、地毛色に治す事ができます。
そこで重要になってくるのは、毛包に存在する色素幹細胞の有無です。
色素幹細胞は髪色(メラニン)を作る根源となる細胞で、自らのクローンを生成する事で数を維持しています。
それ以外で増やす事はできないため、色素幹細胞が一度でも消滅すると復活できません。
白髪に色素幹細胞が残っているか、自分で調べることはできません。
残っていて治す事ができる白髪だった場合、抜いたダメージが色素幹細胞に悪影響を与える可能性があります。
それが原因で消滅してしまえば、治せない白髪になってしまうという事です。
色素幹細胞は加齢で減少していく傾向にあるため、20代10代と若いほど残っている可能性があります。
【結論】多ければ染める、少なければ切る
白髪の処理方法は下記の3つです。
- 抜く
- 切る
- 染める
抜く処理にもメリットはありますが、解説した通りデメリットが大きいです。
>>白髪を抜くメリットとデメリットとは?【決めるのはアナタ】
切る方法は白髪がまた見え始めるまで期間が短いですが、毛根へのダメージはありません。
白髪が多い場合は切っても目立つことがあるため、本数が少ない場合に適しています。
染める方法は頭皮にダメージを与えますが、一気に多くの白髪を処理する事ができます。
まとめ
10代20代の若白髪を1本抜いても、増える事はありません。
しかし、毛根へのダメージによって、生えなくなったり地毛色に治る可能性を減らしてしまいます。
白髪の本数が少なければ切る、多ければ染めることをおすすめします。